編集部注:今回のiPhone 4レビューは、前編、中編、後編に分けてシリーズ化し、外見から細かい機能に到るまでiPhone 4を詳しくレビューしていく。本稿はその中編である。
iPhone 4は新機能の導入にかけては前機種である3GSよりも優秀で、新たな機能が豊富に追加されている。一部の新機能はこのデバイスに特有のものだが、iOS 4のアップデートに伴うものもある。ここでは、先に後者について紹介していこう。
マルチタスキング:例えば音楽プレーヤーなどiPhone固有の機能については、これまでもマルチタスク処理が可能だったが、今回はサードパーティーのアプリケーションでもこの選択肢が利用できるようになった。マルチタスキング関係の機能にアクセスするには、ホームボタンをダブルタップしてマルチタスキングメニューを表示させる。すると、現在実行されているアプリケーションのリストが表示され、画面の底部を指で触れて横にスライドさせることで、このリストをスクロールさせることができる。このポップアップメニューには1度に4つのアプリケーションしか表示されないが、トレーにはもっと多くのアプリケーションを置くことが出来る。
マルチタスキングメニューの管理は、この上なく簡単だ。実行中のアプリケーションを開くには、メニューをスクロールして、そのアプリケーションのアイコンをタップするだけでいい。アプリケーションを終了させたい場合は、まずそのアイコンを長押しし、左上の角に表示される小さな削除アイコンをクリックする。一番最近使ったアプリケーションが左側に表示されるのも、組織化されている感じがある。全体的に言って、非常にApple的な体験だと言えるだろう。
このマルチタスク処理は本物か:予想通り、Appleのマルチタスク処理に対する取り組みは、他のスマートフォンとは少し違っている。iOS 4では、実行中の各アプリケーションにデバイスのすべてのリソースを提供することはしておらず、バックグラウンドで実行できるアプリケーションサービスは7種類(オーディオ、VoIP、GPS/ロケーション、プッシュ通知、ローカル通知、タスク完了、高速アプリケーション切替)に制限されている。Appleは、このような仕組みにすることによって、開発者に行動の自由を与えた場合よりも、バッテリやメモリなどのリソースの消費を抑えられると述べている。また、バックグラウンドアプリケーションは基本的に停止するため、システムがリソースを調整したり停止したアプリケーションを削除したりする必要がないという。
ホーム画面のフォルダ:われわれも他の人たちと同じでアプリケーションが大好きだが、iPhoneのホーム画面を何ページもスクロールするのにはうんざりしていた。幸いなことに、これもホーム画面にフォルダが追加されたことで変わった。これは、他の競合デバイスではずっと前から提供されていた一般的な機能であり、Appleが前進したことはよいことだ。
フォルダを使い始めるには、ホーム画面のアイコンを長押しして、そのアイコンが揺れ始めるのを待つ。アイコンが動き始めたら(この時、アイコンの角に小さな削除アイコンも表示される)、そのアイコンを他のアイコンの上にドラッグするだけで、フォルダが作成される。フォルダは、その中にあるアプリケーションの小さなアイコンが表示されている四角として表示される。フォルダをタップすれば、フォルダの中身が拡大されて表示され、中のアプリケーションにアクセスすることができる。中のアプリケーションを取り除きたければ、ホーム画面にドラッグして戻せばよい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス