個人情報漏洩:2009年の件数は1539件、1人あたりの損害賠償額は4万9961円

 NPO法人の日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は7月1日、「2009年度 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書 Ver.1.0」を公開した。この報告書は、2009年に新聞やインターネットニュースなどで報道された個人情報漏洩インシデントの情報を集計したもの。

 報告書によると、2009年の個人情報漏洩インシデントの件数は1539件、人数にすると572万1498人、想定損害賠償総額は3890億4289万円となっている。これから算出される1件あたりの漏洩人数は3924人、1件あたりの平均想定損害賠償額は2億6683万円、1人あたりの平均想定損害賠償額は4万9961円となっている。

 前年と比較して件数は増加しているが、人数は減少している。業種別では金融業・保険業が40.7%(626件)と最も多く、2位の公務(398件:25.9%)と合わせて全体の7割近くを占める。また原因では、「管理ミス」が50.9%とほぼ半数を占め、「誤操作(369件:24.0%)」「紛失・置き忘れ(122件:7.9%)と続いた。

 漏洩媒体・経路では、「紙媒体」が72.6%と大多数を占めた。以下は「USB等可搬記録媒体(9.4%)」「電子メール(7.0%)」「インターネット(4.5%)」と続いた。漏洩規模は「1〜10人未満」が35.6%、「100〜1000人未満」が27.4%、「10〜100人未満」が20.4%となっている。漏洩情報は「氏名」が1422件と最も多く、「ID・パスワード」は13件で最も少なかった。

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