そのようなMacに関する状況は、突かれると痛い問題だ。Appleが「iPhone」「iPad」「iPod touch」でFlashの使用を禁止した理由を説明する際に、同社の最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は、Flashをセキュリティに問題があり、クラッシュの原因となりやすい、過ぎ去ったコンピューティング時代の遺物だとして厳しく批判した。
Flash Player 10.1はそのような批判のいくつかに応え、例えば一部のMacタスクでマルチタッチサポートやハードウェアアクセラレーションが可能になるようにした。しかしH.264動画のデコードのためのハードウェアアクセラレーションは、Flash Playerの実験的バージョン「Gala」以外ではまだMacには対応していない。
Flashに関するAppleとAdobeの行動はタイミングが合っていない。AdobeがFlash Player 10.1をリリースした後に、Appleは「Flash Player 10.0.45.2」を含む「Mac OS X 10.6.4」をリリースした。ただしNguyen氏は、新しい方のバージョンを持っていた人がダウングレードさせられたわけではないようだと述べている。公平を期すために述べておくが、テスト工程の多い複雑なソフトウェアについてリリースのスケジュールを合わせることは容易ではない。
Safariは例外的に、2009年にバージョン4がリリースされた時から64ビットブラウザとなっている。プラグインは通常、32ビット設計か64ビット設計かという点で追加先のブラウザと一致していなければならないが、Safariは32ビットFlashに対応する互換性確保機能でその問題を解決しているとNguyen氏は言う。
だが、Safariのほかに考慮すべきブラウザはいくつもある。Adobeは出荷日こそ表明していないものの、同社はいずれ32ビットが行き詰まると感じている。
「64ビットが広く使用されるようになると予想している。Flash Playerはネイティブ64ビット設計の利点を発揮するだろう」(Nguyen氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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