数カ月間にわたる急ピッチの開発の末、Googleの「Android」チームは、わずかに過半数を上回る同OSユーザーを「Android 2.0」へと移行することに成功した。
Googleが米国時間6月17日に発表した利用状況統計によると、過去2週間にAndroid Marketにアクセスした全Android搭載端末の50.4%は、Android 2.0以降のバージョンを稼働していたという。Android 2.0は2009年10月、「Motorola Droid」とともにリリースされ、Motorola Droidはこれまで発売されたAndroid搭載端末の中で最も売れた製品の1つになっている。
この数字は、Android Marketでアプリケーションを閲覧またはダウンロードした端末の数を表すものであり、必ずしも世の中に出回っているAndroid 2.0搭載端末の数を反映するものではない。それでも、旧式の「Android 1.5」や「Android 1.6」と、それよりもずっと高性能なAndroid 2.0以降のバージョンとの能力差が大きいことから、断片化を懸念していた開発者らにとっては、AndroidアプリケーションユーザーがAndroid 2.0以降のバージョンへと移行していることをいくぶん確信できるデータとなっている。
Googleは、Appleなどの競合他社からのプレッシャーを受けて、早くAndroidの機能を改良しなければならないと感じ、バージョン1.6のリリース後、わずか数カ月でバージョン2.0を急遽リリースした。しかもバージョン2.0は大きなバージョンアップで、「Google Maps Navigation」などの高く評価されたアプリケーションを可能とした。迅速なバージョンアップは、Droidなどの高性能端末の開発を促したため、Android開発者らにとってよかった側面もある一方で、アプリケーションのターゲットをどこに定めればよいかがわからず、混乱させることにもなった。
現在では「Android 2.2」がリリースされ始めているため、GoogleはAndroidの開発スピードを、より通常に近いペースに戻す予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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