ニューヨーク発--Verizon Wirelessの顧客は、Googleの「Android」をOSに搭載した待望のスマートフォン「Droid」を、まもなく入手可能となる。
Verizon WirelessとMotorolaはニューヨークで開催されたイベントでDroidを正式に発表した。このクラスの多くのスマートフォンと同じように、Droidは2年契約を結ぶと199ドルで購入できる。11月6日より販売が開始される予定。Verizon Wirelessのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者(CMO)であるJohn Stratton氏は、先行予約を受け付けるとこのイベントの中で述べたが、同社の広報担当部門によると、これは間違いで、ユーザーは単に同デバイスについての詳細情報を入手可能にするリストに登録できるだけだという。
Droidには音声で作動する検索機能が搭載されており、ユーザーが検索用語を述べると、Googleの検索エンジンにより、ウェブ上の検索結果や、Droidの本体内の連絡先、楽曲、画像ファイルなどからの検索結果が表示される。音声検索は、「Google Maps」向けの新たなナビゲーション機能にも対応している。ユーザーが「My Maps」を始めとする地理情報やWikipediaのエントリ情報、地図上の乗り換え案内情報などをチェックできるようになっている。
Stratton氏は、ちょうど米国時間10月27日のアーカンソーへの旅行の際に、Droidからナビゲーションサービスを利用してみたことを明らかにしている。ただ携帯電話機に向かって「ガソリンスタンド」と話しかけるだけで、素早く周辺のガソリンスタンドを見つけてくれたと、同氏は述べている。その後、表示されたガソリンスタンドのうちの1つをクリックすると、丁寧なナビゲーションサービスが起動して、その場からの音声案内が携帯電話機から提供されたという。
新発表のDroidには数多くの洗練されたAndroid対応のアプリケーションが最初から搭載されているほか、「Android Market」を通じて1万以上のアプリケーションへとアクセス可能であるものの、多くのVerizonブランドのサービスは提供されていない。たとえば、Verizonの「VCast」音楽サービスに関しては、現時点ではDroidからは利用できない。しかしながら、Stratton氏は最終的にはDroidにもVCastへの対応が追加されると語っている。また、DroidにはGoogleのAndroid向けナビゲーションがバンドルされているため、Verizonの「VZ Navigator」は提供されない。
とはいえ、良いニュースとしては、VZ Navigatorを利用するデバイスに対してVerizonから課金されるナビゲーションのようないくつかのサービスがDroidのユーザーには無料で提供される予定である。
Droidの仕様に関しては、すでに多くのリーク情報があったおかげで、まさに予想されていた通りであった。OSには「Android 2.0」が採用され、5メガピクセルのデジタルカメラを装備、Wi-Fi、Bluetooth、GPSに対応している。さらに、Webkitベースの「HTML 5」に対応したブラウザが搭載されており、550MHzのプロセッサで稼動するほか、連続通話は最大で6.4時間、連続待ち受けは最大で11日間となる1400mAhのリチウムイオン電池が装備されている。
Droidのサイズも予想通りで、4.6インチ(約11.7cm)×2.4インチ(約6.1cm)×0.5インチ(約1.3cm)となっており、本体重量は6オンス(約170g)となる。3.7インチサイズでアスペクト比が16対9のタッチスクリーンを備え、解像度は480×854ピクセルになっている。3.5mmのヘッドホンジャック、マイクロUSBポートが装備されて、16GバイトのマイクロSDカードが付属する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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