Verizon WirelessがMotorolaの新たなスマートフォン「Droid」を米国時間10月28日に発表するための準備を進める中で、Googleは27日、待望のアップデートされた携帯電話向けOS「Android 2.0」のソフトウェア開発キット(SDK)をリリースした。「Eclair」という開発コード名が付されたAndroid 2.0では、数々の機能向上およびインターフェースの変更が実施されている。予想されていた通りにマルチタッチのサポートがなされたほか、Googleは、若干ながら予想外の変更点も明らかにしている。ユーザーが着目すべきハイライトは、以下の通りである。
統合された受信トレイ
提供:Google
- 「Microsoft Exchange」のアカウントおよび連絡先を含む複数の電子メールアカウントとの同期がサポートされている。とはいえ、残念な点としては、「Exchangeのサポートをデバイスに搭載するかどうかは、各携帯電話メーカーの判断に任されている」とも説明されている。
- 開発者は、さらなるデータソース向けに同期アダプタを製作することができる。
- 連絡先の写真をタップすると、電子メール、テキストメッセージ、通話を開始可能になっている。さらに、この「Quick Contactウィジェット」機能は、電子メール、インスタントメッセンジャー(IM)、予定表などの複数のアプリケーションに常駐させられる。
- 電子メールの受信箱が統合されている。
- デジタルズーム、シーン選択モード、ホワイトバランスの調整、カラーエフェクト、マクロフォーカス機能など、各種カメラのコントロール機能が改善されている。
- Androidのバーチャルキーボードレイアウトが改良され、より速く正確なタイピングが可能になっている。また、Googleの説明では「マルチタッチサポートによって、2本の指で素早くタイピングをしてもキーの押し間違いがないように配慮されている」という。
- オブジェクトのプッシュおよび連絡先へのアクセスがサポートされた「Bluetooth 2.1」に対応している。
- 検索およびナビゲーションが改良され、ウェブページのサムネイルに対応したブックマーク機能が搭載されるなど、ブラウザのユーザーインターフェースがアップデートされており、HTML5のサポートやダブルタップによるズーム表示への対応が追加されている。
- テキストおよびマルチメディアメッセージの検索機能が追加されている。
Verizon Wirelessが提供するDroidにAndroid 2.0が搭載されるものの、現行のAndroidを採用するデバイス向けに新OSがリリースされるのかどうかや、いつリリースされるのかなどは定かでない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ