伝えられたところによると、Motorolaはハイエンド「Android」スマートフォンの性能の水準を引き上げて、「iPhone 4」に打ち勝とうとしているという。
技術系ブログConceivablyTechが、Motorolaモバイルデバイス部門最高経営責任者(CEO)Sanjay Jha氏による、同社の将来の電話機についての全般的なコメントを引用している。Jha氏は米国時間6月9日、Executives' Club of Chicagoで講演した。
この記事は続けて、別の「匿名を希望した」Motorola幹部が語った内容も伝えている。その電話機は、「今日のスマートフォンで技術的に可能なあらゆるもの」を備え、現行のMotorola「DROID」と同じようにAndroidベースになるという。一方、DROIDと異なり、NVIDIA製のプロセッサを搭載し、iPhone 4と同様にジャイロスコープが内蔵されるという。
また、そのNVIDIAのチップは、「Flash 10.1」のハードウェアアクセラレーションを完全にサポートする予定だという。よく知られているように、iPhoneはFlashに対応していない。
NVIDIAは1月、「NVIDIA Tegra 250」プロセッサを発表した。これは、ARMの最先端のデュアルコア「ARM Cortex-A9」プロセッサで、最大1.0GHzで動作する。最初期のデュアルコアARM Cortex-A9プロセッサの1つだ。Motorolaの将来の電話機が、このチップを使用するのか、それとも将来のNVIDIA Tegraプロセッサを使用するのかは、明らかでない。
はっきりしていることは、デュアルコアプロセッサを搭載した将来のスマートフォンは、強力なデバイスになるということだ。同記事によれば、Jha氏は、このような方向でモバイルデバイスに対する同氏のビジョンを語り、スマートフォンがモバイルコンピュータの特質の多くを備えるにつれて、2年以内に多くの企業がノートPCではなくスマートフォンを従業員に持たせるだろうと予想したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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