Safari 5では、新たに「Safari Extension」が用意された。その名が示すとおり、Safariで機能拡張モジュール(エクステンション)を動作させるための機構で、オリジナルのツールバーやタブ、コンテクストメニューをSafariに追加できる。ウェブページに独自のスタイルシートやスクリプトを適用するといった、GreaseMonkey(開いたページに独自スクリプトを適用できるFirefox向けアドオン)ライクな使い方も可能になる。
SIMBLなどSafariで動作可能な機能拡張機構は従来から存在するが、Appleによる公式対応は今回が初めて。SIMBLは一種のハックであり、システムのバージョンアップに伴い動作しなくなる可能性があったが、今後は安定運用が保証される。エクステンションはSafari 5のサンドボックス上で動作するなど、セキュリティが考慮されている点も安心だ。
そのSafari Extensionだが、Safari 5インストール直後は存在に気づかないはず。まずは環境設定パネルの「詳細」タブで「メニューバーに"開発"メニューを表示」をチェックし、メニューバーに「開発」を追加しよう。そして[開発]→[機能拡張を有効にする]を選択すれば、環境設定パネルに「機能拡張」タブが現れる。
一方、エクステンションの導入はかんたんだ。拡張子「.safariextz」のファイルをダブルクリックすれば、インストールを確認するダイアログが表示されたあと、所定のフォルダ(Mac OS Xの場合「~/Library/Safari/Extensions」)へコピーされる。Safari本体を再起動する必要はなく、ページをリロードするだけでエクステンションの機能が有効になり、その後は環境設定パネルの「機能拡張」タブで機能をオン/オフできる。
なお、Safari 5にはエクステンション作成ツール「機能拡張ビルダー」が付属している。HTMLやplistファイルを用意すれば、短時間でエクステンションを作成できるが、Appleが運営する開発者支援サイト「Safari Dev Center」経由で証明書を作成する必要がある。
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