Appleの創業者であり最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は米国時間6月7日、Worldwide Developers Conference(WWDC)2010の開幕とともに、誰もが発表されることを知っていた新型「iPhone」を発表した。
Jobs氏は2時間近くに及ぶ講演の中で、「iPhone 4」と呼ばれるiPhoneの新バージョンの詳細を明らかにした。iPhone 4は24日に5カ国で発売され、米国ではこれまで同様AT&Tが通信事業者となる。9月には世界合計88カ国で発売される予定。またJobs氏は、iPhoneと「iPod touch」向けの第4世代OSのリリースについても詳細を説明した。OSの新バージョンは6月21日に無償アップデートとしてリリースされる。
ここではWWDCの発表内容について詳細を説明する。同イベントのライブカバレッジ記事はこちらから確認できる。
iPhone 4は厚さ9.3mmで、「iPhone 3GS」より3mm薄くなった。カメラを2つ内蔵しており、1つは前面、もう1つは背面でLEDフラッシュ付きだ。ノイズキャンセル用にマイクを2つ搭載している。プロセッサは「iPad」と同じAppleの「A4」を採用。
iPhone 4は24日にホワイトとブラックの2色で発売される。価格はAT&Tとの2年契約を条件として、内蔵ストレージ容量16Gバイトのモデルが199ドル、32Gバイトのモデルが299ドルとなる予定だ。AppleはAT&Tと交渉して、2010年に契約期間が満了する既存のiPhoneユーザーにも、2年契約を締結することを条件にこの割引価格で新型iPhoneを購入する機会が与えられるようにした(アップグレード条件の詳細については、こちらのFAQ記事を参照)。
iPhone 4には、940×640ピクセルの「Retinaディスプレイ」が搭載されており、これは過去のモデルの4倍の解像度にあたる。古いアプリケーションは単に拡大表示される。iPadと同じIPSディスプレイを使用しており、コントラスト比は800:1となっている。
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