今週開催のAppleのWorldwide Developers Conference(WWDC)では、過去3年と同じように、新しい「iPhone」が大きな役割を果たすはずだ。最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏が基調講演のステージに上がるのは、米国時間6月7日の予定だ。
それまでの間、新しいiPhoneが何をもたらすのか楽しんで推測したい。今回は例年と少々異なり、4月にiPhoneのプロトタイプがリークしたことが広く知られている。しかし、新しいデバイスの詳細のほとんどは、正式に発表される前にAppleの研究室から外に出ることはない。だからといって、さまざまな手がかりを集めて推測できないということはない。
4Gか否か:最初に重要なことを明確にしたほうがよいだろう。この新しい携帯電話を「iPhone 4G」と呼ぶ人もいるし、米CNET社内での私的な会話でわれわれもそう呼んでいるが、これが4Gネットワークで動作するとは予想していない。iPhoneの第4世代モデルになるが、AT&Tネットワーク上でのみ動作するはずなので(この点については後述する)、最速のデータ速度は引き続き3Gとなるだろう。AT&TはLTEネットワークのテストを2010年中に始める予定だが、商用展開は少なくとも2011年までは始まらないだろう。したがって、より高速なiPhoneが欲しければ、次の機会にもう一度確認するほうがよい。
Verizon:ここで前述の内容を繰り返さなければならない。iPhoneがVerizon Wirelessから提供されることは、今回はないだろう。信じられないというなら、Verizonの広報担当者John Johnson氏が2日、Beet.TVに対して、同社が「近い将来」iPhoneを提供する計画はないと語ったことを考えてほしい。
確かにこれは慎重に言葉を選んだ言い方であり、将来のある時点でVerizonからiPhoneが登場する可能性が十分にあることを意味している。とはいえ、たとえそれが実現するとして、いつになるかは分からない。2010年秋というスケジュールが有力とされているが、その可能性は低いと思う。Appleは、Verizonが同社のLTEネットワークを展開するまで待つと筆者は予想している。VerizonのLTEの展開は2010年中に開始されるはずだ。また、AT&Tの独占契約が2012年まで続くという問題もあるが、これはいつでも変更され得る。
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