(編集部注:本稿は、米太平洋夏時間4月19日午後12時23分に公開された英語オリジナル版を日本向けに編集したものです)
「iPhone」をなくしてしまったというのはよくある話だが、未発表のiPhoneの超極秘プロトタイプを近所のバーの床にうっかり置き忘れることは、そう多くはない。
しかし2つのガジェットブログによると、それが起きたのだという。製品の機密性とセキュリティを極めて重視しているAppleのような企業で、そのようなことが起こったのだとしたら、驚くべきことだ。
通常、われわれがAppleの新製品を初めて目にするのは、コンピュータ専門家やジャーナリストたちを前に壇上に立ったJobs氏の手でそれが披露されたときだ。では今回は何が起こったのだろうか。
経緯を整理してみよう。Engadgetは先週末、同サイトがAppleの次世代携帯電話iPhone 4Gであると主張するデバイスの写真を掲載した。Engadgetによると、そのデバイスはカリフォルニア州サンノゼのバーの床で見つかったもので、ある情報提供者からEngadgetに掲載するよう写真が送られてきたという。写真はやや不鮮明で、デバイスに電源が入った状態は写っていないため、よくあるiPhoneの模造品として片付けてしまうことは、それほど難しくないと思われていた。
米国時間4月19日の朝になると、EngadgetのライバルブログGizmodoが、同じデバイスと思われる写真と動画を独自に掲載して話題をさらに大きくした。ただしGizmodoは、これは「ある人物」がカリフォルニア州レッドウッドシティのバーの床で発見したものだと主張している。
Daring FireballのブロガーJohn Gruber氏が、同氏の知るApple関係者からの情報として述べたところでは、iPhone 4Gであるとされるそのデバイスを、Appleは「盗まれた」ものだと考えているという。
Appleにコメントを求めたが、まだ回答を得られていない。
EngadgetとGizmodoが発見したのが同じデバイスだとすると、その話にはつじつまの合わない点がいくつかある。例えば、デバイスが見つかったバーの場所が一方ではサンノゼ、他方ではレッドウッドシティとされていることだ。
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