IBMやTexas Instruments(TI)、サムスン、ARMなどが、タブレットなどARMプロセッサを使用する製品の開発を合理化するため、新会社を設立した。
通常、ARMプロセッサ(世界で最も多く使用されているチップ設計の1つ)向けの開発を行いたい会社は、複数の異なるOSとそれらのOSのさまざまなバージョンに地道に対応していく必要がある。そうしたOSには、Googleの「Android」や「Chrome OS」、「Ubuntu Linux」、Palmの「webOS」、IntelとNokiaの「MeeGo」などがある。
新会社のLinaroは、ARM開発プロセスの簡素化を目指すソフトウェアエンジニアリング企業で、設立に参加した企業群から「数千万ドル」もの支援を受けているという。Linaroの幹部であるTom Lantzsch氏が電話でのインタビューで話した。
ARMの最大のライバルIntelは、ARMのように非能率的なエコシステムを抱えていないため、有利な立場にいる。簡単に言えば、Intelは1つのチップアーキテクチャを持つ1つのチップ会社である。
ARMチップは、携帯電話やスマートフォンで幅広く使用されており、今後登場する多くのタブレットにも搭載される見通しで、TIやQualcomm、NVIDIA、Freescale、ST-Ericsson、サムスンなど、さまざまな企業が設計と製造を行っている。
Lantzsch氏は「一方では多くのチップがあり、他方では多くのディストリビューション(ソフトウェアバージョン)がある」と話す。Linaroの目標は、最新のソフトウェアバージョンを最新のシリコンへ簡単に「移植」できるようにすることだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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