ARMは、同社のチップアーキテクチャをサーバで利用した場合の有効性をテストする実験の一環として、同社ウェブサイトの1つをARMベースのチップクラスタ上で運用している。
英国ケンブリッジに拠点を置くARMは、優位に立つ携帯電話市場向けチップと、スマートブックおよびタブレットへの早期参入に力を集中していて、サーバ向けプロセッサの設計を提供してはいない。しかしARMのマーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデントであるIan Drew氏は、ZDNet UKの取材に対し、顧客からの要望を受けて同社が低消費電力サーバチップに取り組んでいることを明らかにした。
「ここ数年、われわれはあるテストを実施している」と、Drew氏は英国時間5月4日に語った。「マイクロコントローラからサーバに至るまでのさまざまな分野で、エネルギー効率に関する話が持ち込まれる。半導体分野の提携企業数社およびいくつかのメーカーと、われわれは過去数年にわたってこの問題を協議している」とDrew氏は言う。
同氏によると、「ARM Linux Internet Platform」のウェブサイトは「Marvellベースの非常に小規模なクラスタで稼働している」という。
「われわれがそれに切り替えたのは半年ほど前だが、うまくいっている。これは、試してみるまでどうなるか分からない種類の事柄だ」(Drew氏)
このテスト運用によってARMは、同社の低消費電力アーキテクチャでウェブサイトを運用する際のパフォーマンス、電力管理、冷却に関する問題について、何を検討すべきかが理解できるようになる、とDrew氏は付け加えた。このアーキテクチャに対応するオープンソースのLAMP(Linux、Apache、MySQL、Perl/PHP/Python)ソフトウェアスタックを作成するには「まだまだ多くのこと」を試さなければならない、と同氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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