一方でBenioff氏は、Appleを称賛している。
「Appleは今後が楽しみな会社だ。中でもiPadはすばらしい。電子書籍のプラットフォームとしても最適で、私はiPadを使い出してからAmazonのKindleを使わなくなった。ネットワークコンピューティングのデバイスとしてはベストではないか。エンタープライズコンピューティングの世界でもiPadが一番優れている。現在ベータ版で提供している新サービス『Salesforce Chatter』もiPadに対応させる予定だ。今後iPadのような製品がコンピュータのあるべき姿となっていくだろう」(Benioff氏)
MicrosoftやOracleを「20世紀の企業」とみなすBenioff氏にとって、Salesforce.comこそが「21世紀の企業」だとするBenioff氏。メインフレーム時代からPCの時代に移行した時も、PC市場がここまで成長するとは考えられていなかったが、今はPCからインターネットの時代に、さらにはソーシャルメディアインターネットの時代に移っているとBenioff氏は見ている。
「MicrosoftやOracleは創業から30年以上経過している。これらの企業だけではないが、これまでに成功した企業や失敗した企業を数多く見てみると、そこにパターンがあるのがわかる。だから現在われわれが成功している姿も予測できていた。新しい時代には新しい企業が生まれ、新たな価値が生まれるのだ。私は常に自ら変化をもたらすことが大切だと思っている。この考えを基に、これからもSalesforce.comはクラウドコンピューティング分野のリーダーであり続ける」(Benioff氏)
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