14日の午後にわたって、Social PluginsとOpen Graphの発表が展開し始めた。ビジネスレビューサイトのYelpは、Zuckerberg氏が基調講演で強調した企業の1つで、Facebookユーザーが訪れたときにパーソナライズされ、Facebookユーザーの友達によるYelpでの行動が表示される。例えば、Yelpにリストされているビジネスについて友達の誰がFacebookのサムアップボタン「like」を押したかを見たり、YelpでフィードやFacebookの友達のレビューやコメントを表示したりすることができるようになる。
雑誌Timeのウェブサイトには、Facebookの友達が読んだものや推薦したものに基づいたユーザーのおすすめと、ユーザーがFacebookに登録した関心分野に踏み込んだ、より個別化されたおすすめが生成されるようになる。デニムレーベルのLevi'sは、Facebookの「like」ボタンを利用して、どの衣料品に友達の承認印が押されているかを表示するようになる。Twitterが先々週のデベロッパーカンファレンスChirpで「@anywhere」サービスを詳しく述べたとき、多くの人が、それはFacebook Connectの背後にある哲学を受け継ぎ、さらに1歩先へ進めるものだと考えた。だが、今やFacebookは、われわれが知っているFacebook Connectを終わらせて、さらに3歩も4歩も先に進んでいる。
今後は、メタデータについて多くのことを耳にするだろう。メタデータは、Facebookがカタログ化する個々の情報すべてに乗せられる、情報の断片だ。また、先々週のChirpカンファレンスでTwitterがメタデータに関連した興味深いプロジェクトを発表したことによっても、メタデータについて多くが語られている。その「annotation(注釈)」機能によって、デベロッパーはTwitterのシステムのあらゆるものに任意のメタデータを追加できる。FacebookとTwitterはいずれも、メタデータに、個々のデータをより多用途にできる可能性を見ている。しかしこれは、両社がデベロッパーの注目をめぐって争うことになるということも意味している。
だが、Facebookが狙っている標的はTwitterよりもずっと大きい。f8での最大の発表の1つは、Facebookの大出資者であるMicrosoftが発表した「Docs.com」だ。これを使うと、Facebookのユーザーが、「Office」文書を友達と共有し、共同作業ができる。これは「Google Docs」を直接標的にしたものだと言って間違いない。Facebookはまた、改良されたGraph APIによって同社の検索エンジンが大幅に強化されると示唆した。同社はここでもGoogleに立ち向かうことになる。そして今や、オンラインで実際に起こっていることの情報源として、Googleほどではないにせよ、Twitterとも争うことになる。
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