Apple製「iPhone」のプロトタイプと思われる品物に対してガジェットブログが金銭を支払った件で、この取引が法律に違反している可能性があるとして、シリコンバレーにある警察が捜査を開始した。警察当局者が米国時間4月23日に米CNETに語った。
その警察当局者によると、Appleは地元警察に今回の件を相談しており、サンタクララ郡地区検察局が指揮するコンピュータ犯罪特別捜査班が捜査を担当しているという。Appleのクパチーノ本社は、サンフランシスコから約40マイル(約64km)南に位置するサンタクララ郡にある。
Gawker Mediaのブログネットワークの一部であるGizmodo.comが4月19日の記事で明らかにしたところによると、発表が近々予想されるiPhone 4Gのプロトタイプと思われる端末に5000ドルを支払ったという。記事では、端末について、Appleのソフトウェアエンジニアが3月にカリフォルニア州レッドウッドシティーのバーに置き忘れたもので、Gizmodoに接触してきた人物により発見されたと説明している。Gizmodoはこれまで、未発表のApple製品に対して報酬を支払う意志があることを表明していた。
捜査の目的は、刑事訴訟を起こすのに十分な証拠が存在するかを見極めるためという。サンタクララ郡、さらに、レッドウッドシティーがあるサンマテオ郡の広報担当者はコメントを拒否している。AppleおよびGawker Mediaの関係者からは、取材の依頼に対する回答を直ちに得られていない。
米CNETでは、捜査対象がGizmodo.com、iPhoneをバーで発見したと言われている情報提供者、もしくは、その両方なのかまでは特定できていない。Appleは、紛失したデバイスが自社のものであることを認め、返却を要求していた。Gizmodoは、その要求に応じたことを明らかにしている。
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