Topolsky氏は、この記事が持つ注目すべき特質を、その文脈に位置づけようとした。「流出した写真を入手することや、発表前のものに少し触れるということはあるが、発表の2カ月前に、特にAppleの製品を手に入れるというのは、前代未聞だ」(Topolsky氏)
しかし、それほど大きなテクノロジニュースなら、Engadgetがそのデバイスを購入しようとしなかったのはなぜか。GizmodoとEngadgetはライバル同士で、ガジェット関係のうわさやニュースを相手より先に伝えようと競い合っている。Engadgetが、Denton氏やその部下に、久しぶりに現れた製品関連の大注目記事を持ち去らせたのはなぜだろうか(Gawker Mediaが経緯を詳しく語った記事はこちら)。
Topolsky氏の話はこうだ。まず、このiPhoneを売った匿名の人物はTopolsky氏に対し、Engadgetに接触する前にそのデバイスをGizmodoに売却したと言った。この人物はもう一度連絡してきて、ある程度の金銭を支払えばそのiPhoneをGizmodoから取り戻せる可能性がまだあると言った。しかしTopolsky氏は、金額を提示することもなく、取引を止めたと言う。
Topolsky氏は、こうした状況に不安を感じていた。Appleは次世代iPhoneの発売日をまだ発表していない。購入を持ちかけた人物が語った、そのiPhoneの入手経緯についての話は、疑わしいものだった。世界でも有数の秘密主義の企業で、セキュリティに配慮しているAppleが、どういうわけかサンフランシスコのベイエリアのバーで、iPhoneをなくしたのだという。
Topolsky氏は、その人物から受け取ったデバイスの写真には疑う余地があったと述べている。情報筋が米CNETに語ったところでは、その人物がデバイスを買ってもらうおうと接触したニュースソースは、GizmodoとEngadgetだけではなかったという。この交渉に詳しい情報筋は米CNETに、少なくともほかに2つのブログが連絡を受けたと語った。さらにこの情報筋によれば、当該のブログの1つは、このデバイスは偽物との結論を出したという。
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