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次世代「iPhone」のリーク画像--流出の経緯から考えられる疑問 - (page 2)

文:Erica Ogg(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル、編集部2010年04月21日 12時45分
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 しかしもっと重要なのは、これがどのように起こったのかということだ。iPadのプロトタイプがデベロッパーの作業机にねじで固定され布で隠されていたという話からも分かるように、Appleは機密性を特に神聖視する企業だ。そのAppleに、とりわけ期待の大きいコンシューマーデバイスを公共の場所に置き忘れるといった不注意な行為は、あまりにも似つかわしくないように思われる。

 確かにAppleは、従業員にデバイスのテストバージョンを支給して自宅に持ち帰ることを許可している。Appleの社外でテストデバイスを目撃したという報告も時々聞かれる。しかし今回のケースでは、デバイスは保護ケースに入れられ、一見しただけでは「iPhone 3GS」に見えるようになっていたという。これは、デバイスをもう少し目立たないようにして、初代iPhoneで起こったような事態の再発を防止するための策だったのかもしれない。初代iPhoneの発売前には、シリコンバレーの公共の場でiPhoneを使っている従業員を目撃したという報道が、ウェブを駆け巡った。

 ただ、初代iPhoneが公共の場で目撃されたケースと、今回iPhone 4Gと言われるデバイスがバーに落ちていたというケースには違いがある。初代iPhoneは、Appleが2007年1月にMacWorldで発表済みだったということだ。したがって、社外でiPhoneをテストしていた従業員は、Steve Jobs氏が最新の作品を世界に発表する時の衝撃を目減りさせていたわけではなかった。それどころか、消費者のさらなる関心を煽るための作戦と見ることもできる。Appleがその存在をまだ認めていないiPhoneの実機プロトタイプを紛失するとは、どうにも奇妙だ。

 もちろん、単なる不注意によるものだったということもあり得るが、別の可能性も十分考えられる。つまり、故意に行われた可能性だ。

 まず、よく知られているように、Appleはさまざまな従業員やサードパーティーパートナーに不正確な情報を与えて、それがガジェットブログに掲載された場合に誰が情報をリークしたのかを突き止められるようにしている。

 しかし、もう1つ考えられるのは、Appleが消費者の反応を測るためにこの情報をリークした可能性だ。同社は、公式にはフォーカスグループによるマーケティングを行っていない。よってこれは、非公式な方法ではあっても、このプロトタイプの新しい機能や新しいデザインの選択肢についてインターネットユーザー全体に意見を求める方法として、かなり効果的なものといえるだろう。すでにさまざまな場所で反応が見られる。しかし、Appleが写真ではなくハードウェアをリークするのは、前例がないわけではないが、極めて珍しいことだ(米太平洋夏時間4月19日午後2時10分更新:Gruber氏はツイートで、同氏はAppleが故意にリークしたのではないと確信しており、もしそうであればGizmodoの手に渡ることはないはずだと述べている)。

 いずれにしても、EngadgetとGizmodoが1日か2日の間にそろってiPhone 4Gの「証拠」を掲載したことは、単なる偶然とは思えない。さらにAppleは、未発表の自社デバイスの写真や画像を掲載する媒体に本当に脅威を感じたときは、迷わず報道差し止めを申し入れる企業だ。

 米太平洋夏時間19日午後6時10分更新:Gizmodoは、そのiPhoneを紛失したAppleのエンジニアについての記事を掲載した。このエンジニアの名前は、Gray Powell氏だという。記事を要約すると、Powell氏は1カ月前にカリフォルニア州レッドウッドシティのドイツビールバーにiPhoneを置き忘れ、同氏の隣に座っていた氏名不詳の人物がそれを拾い、その人物がこれをGizmodoに提供した、ということだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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