その後、2009年6月には、イランの政情不安を原因として米国務省が介入し、Twitterのサーバを予定されていた停止時間中にも稼働させるよう求めた。Stone氏は「アルゴリズムがどれほど精巧になろうとも、どれほど多くのコンピュータをネットワークに追加できようとも、結局のところ、Twitterはテクノロジの勝利というようなものではなく、人間性の勝利であることを、われわれは気づかされた」と語った。
Williams氏はまず、主に概念的な話をした。Google、「Bing」、米Yahooに対して、単に「水門」を開放するだけでなく提携関係を結ぶことには社内に懸念があったにもかかわらず、検索に関する契約への署名を最終決定したことについて説明する中、Williams氏は「開かれた情報の交換は、世界にプラスの効果を与える。この効果を最大化することが、われわれのあらゆる取り組みの原動力となる」と述べた。
しかしその後、同社の目標を説明する中で、Williams氏は具体的な課題をあげた。そのほとんどは、Twitterが主流となるための最後のハードルを越えることに関係している。つまり、ほとんどの人がTwitterを知ってはいるが、誰もがそれを使っているわけではないという問題だ。Google検索のサジェスト機能で、「I don't get」に対するサジェストとして「I don't get drunk I get awesome(酔っ払うのではなく、すごくなる)」に続いて2番目に「I don't get Twitter(Twitterは分からない、使っていない)」が表示されているスクリーンショットをWilliams氏が見せると、聴衆はドッと笑った。
「ユーザーを、Twitterに気づいているという状態から利用へと導くこと。これはわれわれがあまりうまくできていなかったことだ。非常に難しい問題だ。人によって、Twitterが何なのかは違ってくるからだ」(Williams氏)
これは、開発者が現在抱いている、ある重大な不安の原因につながっている。それは、Twitterが公式の「BlackBerry」アプリケーションの構築と、「iPhone」アプリ「Tweetie」を作成するatebitsの買収を決めたことだ。
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