一方で、Windows Phone 7はMicrosoftの携帯電話事業における唯一の取り組みというわけではない。同社は12日にイベントを開催し、Verizonと共同で、「KIN」という新しいフィーチャーフォンを2機種(開発コード名「Turtle」「Pure」)発表した。ターゲットにしているのは、常にネットワークに接続してメッセージングを利用しているようなユーザーだ。
この2機種は「Pink」と呼ばれる長期の社内プロジェクトの一部であり、MicrosoftがDanger買収の一環として手に入れたT-Mobileの「Sidekick」シリーズの後継とみなすことができる。ソーシャルネットワーキング関連の機能を豊富に備えるほか、「Zune」音楽サービスにアクセスできる初めての携帯電話となった。
これらの携帯電話はiPhoneのライバルにはならないだろうし、実際それを目指してもいないが、Microsoftが携帯電話業界のほかの分野を攻めることで、シェアを獲得できるようになる可能性はある。それに加えて、Zuneコミュニティーを拡大させることは、Windows PhoneのZune機能をより魅力的なものにすることに貢献するだろう。
しかし、これらの利点を別にすれば、Microsoftの前途は8日、さらに多難なものとなった。その原因は、AppleがiPhoneに追加した具体的な機能群だけではない。Appleはモバイルの世界において全力で前に進んでおり、成功の上にあぐらをかく考えが全くないことを示した。そして、Microsoftが初のWindows Phone 7搭載デバイスに備わっていないコピー&ペースト機能の追加に取り組むころ、Steve Jobs氏とAppleが何をしているかは誰にもわからない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ