Microsoftは、教師や教授などオンライン教育システム「Moodle」を利用する人々の負担を軽減することのできる無料アドオンをリリースした。
このプラグインを使うことで、ユーザーは「Word」と「Excel」「PowerPoint」の文書をオープンソースのオンラインサービスであるMoodleに直接保存することができる。同プラグインは、「Office 2003」「Office 2007」に対応している。Moodleに保存された文書をOfficeで直接編集することも可能だ。Moodleは大学で幅広く利用されているほか、一部のK-12(幼稚園〜高等学校)教育機関でも使われている。
MicrosoftのEducational Products Groupでゼネラルマネージャーを務めるJon Perera氏はMoodleについて、「われわれは、これが広範に利用されていることを認識している」と話した。「OfficeとMoodleの連携を向上させることは、非常に論理的な思慮深いステップになった」(Perera氏)
従来、OfficeからMoodleに文書を保存するには、最大で8つの手順が必要だったが、この新アドオンによって、それが半分に減った。MoodleからOffice文書を開くのは1回の操作で実行できる、とPerera氏は述べた。
このアドオンは、Windows PC向けの現行版Officeを使っているユーザーを支援するが、Macを使用する大勢の教育機関ユーザーはサポートしない。Perera氏によると、Microsoftは現在、「Office 2010」におけるMoodleのサポート方法について評価しているところだという。Office 2010には、MacとPCの両方で動作するブラウザベースの「Office Web Apps」も含まれている。
「現段階で、われわれが発表するのは、このWindows向けアドインだけだ」とPerera氏は述べた。「Office 2010を出荷するときには、(そのバージョンのOfficeを)どのように統合するかわかるだろう」(Perera氏)
Microsoftは教育機関のトレンドに対して、これまでより細心の注意を払おうとしている。コンピューティングにおける変化はまず大学の内部で起こるということを同社は認識しているからだ。
「とりわけ学生、そしてわたしの考えでは大学全体は、まさに革新を育てる土台だ」とPerera氏は述べた。
Office向けのMoodleアドオンは、MicrosoftのEducation Labsグループから無料でダウンロードできる。同グループは先日、Word向けの化学用プラグインも提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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