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「とどけ、きみの声。応援ドコモダケ」のストーリー

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 WEBにおけるコミュニケーションには、何よりもストーリーが必要です。この場合のストーリーとは、相手の感情を動かすエピソードや仕組みを指します。NTTドコモのドコモダケ特設サイト「とどけ、きみの声。応援ドコモダケ」には、人間の感情を刺激するストーリーがありました。

 これは、バンクーバー冬季オリンピック日本選手団を盛り上げたい、という目的のために昨年末に作られたサイトで、活躍が期待される選手に向けて応援のメッセージを送ることができるというものです。

 選手に向けてメッセージを送ると、まず画面の上の方へと上がり、そこからまさに雪が舞い落ちてくるような演出でメッセージが表示されます。

 すると、選手から直ちにお礼のメッセージが返信されてくるというとてもシンプルな仕掛けです。参加している選手は、浅田真央、加藤条治、上村愛子、高橋大輔、皆川賢太郎、長島圭一郎の6選手。

 もちろん、他の人が投稿した応援メッセージも閲覧することができます。応援第一号として、プロゴルファーの石川遼選手のメッセージが流されました。サイト上では、石川選手の写真付き応援メッセージが他の人のメッセージ同様雪となって舞い降りてきます。またそれとは別に石川選手の応援動画も流されました。さらに、メッセージを送ることで、選手特製待受画面が入手でき、ドコモダケのスペシャルコンテンツも視聴できるようになります。

 このサイトは、印象的なCMと相まって、選手に応援メッセージを送ることができると話題になりました。では何が多くの人の心を引きつけたのでしょうか?

 それは「とどけ、きみの声。応援ドコモダケ」のサイトにストーリーがあったからです。

 まず、遠く離れたバンクーバーの選手たちに、直接メッセージを送ることができるという点。中継番組にファックスで多くのメッセージが送られてくるように、頑張っている選手たちに応援メッセージを送りたいという潜在的な欲求は強いのです。「とどけ、きみの声。応援ドコモダケ」は、このような潜在的欲求を共有できるサイトとして機能しました。

 さらに、そのメッセージに即レスで返事が帰ってくるというインタラクティブ性もうれしい仕掛けです。このサイトの中では、メッセージを送った本人が主人公になるストーリーを組み立てられるのです。

 このように、優れたコミュニケーションには必ずストーリーがあります。あなたの会社のWEBコミュニケーションには、インタラクティブなストーリーがありますか?

◇ライタプロフィール
 川上徹也(かわかみ てつや)
広告代理店で営業局、クリエイティブ局を経て独立。フリーランスのコピーライターとして様々な企業の広告制作に携わる。また、広告の仕事と並行して、舞台脚本、ドラマシナリオ、ゲームソフト企画シナリオ、数多くのストーリーを創作する仕事にかかわる。近著に「あの演説はなぜ人を動かしたのか」(PHP新書)

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