Googleによるモバイル広告企業AdMobの買収計画は、またしてもいつもの障害に突き当たるかもしれない。
Bloombergは米国時間3月10日、米連邦取引委員会(FTC)が現在、Googleの広告主および競合企業らに対し、この買収による潜在的な影響に関するさらなる情報の提供を求めていると報じた。この記事によると、これらの企業(企業名は明かされていない)は、Googleによるこの買収を阻止または変更させるための公聴会において使用されるかもしれない宣誓陳述書への署名を求められているという。
DoubleClick買収やYahooに対する検索買収提案時には、議会からの厳しい非難に対し、反論の準備を整えていなかった経験を踏まえ、今回Googleは、モバイル広告ネットワーク大手のAdMobを7億5000万ドルで買収する計画を発表した後に、すぐさま自社を弁護した。今回の買収発表に向けて同社は、この買収に対する同社側の立場を説明するための専用ウェブサイトをしっかりと用意し、競争上の問題について論じている。
それでも今や、Googleが何か発言する度に政府や関連団体らが監視の目を光らせる時代である。ウェブサイト1つでは十分ではなかったのだろう。GoogleはすでにFTCの要求に応じて、買収に関する詳細情報を提出しており、FTCが、同社に対して競合企業らの宣誓証言を使用するつもりなのか、それともまだ情報を収集しているだけの段階なのかは明らかではない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」