グーグルの4件の特許申請--ウェブを強力なアプリケーション基盤に - (page 3)

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年02月10日 07時30分

 今回申請された4件の特許は以下の通りだ。

  • Method for Safely Executing an Untrusted Native Code Module on a Computing Device(コンピューティングデバイス上で、信頼されていないネイティブコードモジュールを安全に実行する方法)」。この特許申請はサンドボックスセキュリティシステムを対象としており、信頼されていないコードモジュールを受け取ったブラウザがセキュアな環境内でそれを実行することが含まれている。もともとは2008年5月8日に申請された。
  • Method for Validating an Untrusted Native Code Module(信頼されていないネイティブコードモジュールを確認する方法)」。もともと2008年5月8日に提出されたこの特許申請は、ダウンロードしたコードモジュールが、禁止された命令を実行したり、禁止されたリソースにアクセスしたりしないようにするプロセスを対象としている。
  • Method and System for Executing Applications Using Native Code Modules(ネイティブコードモジュールを使用してアプリケーションを実行する方法およびシステム)」。この特許はもともと2008年7月16日に申請された。
  • Web-Based Graphics Rendering System(ウェブベースのグラフィックスレンダリングシステム)」。この特許申請で対象となっているのは、ブラウザプラグインを使ってグラフィックスチップに命令を渡し、次にそのチップの命令をコンピュータシステムに渡して画面に表示するウェブアプリケーションだ。この特許は2010年1月21日に申請された。

 Native Clientの特許申請書には、GoogleのNative Client担当エンジニアリングマネージャーJ. Bradley Chen氏、GoogleのエンジニアリングディレクターMatthew Papakipos氏、Native Clientの技術リーダーDavid C. Sehr氏、さらにEvangelos Kokkevis氏、Matthew T. Harren氏、Bennet S. Yee氏といった、複数の発明者が記載されている。O3D特許の発明者は、Robin Green氏、Gregg Tavares氏、Papakipos氏、Kokkevis氏だ。

 Upson氏によれば、Googleはいずれ、同社のテクノロジを他社に採用してもらいたいと考えているが、ウェブページの2次元グラフィックスを改善するAppleのHTMLタグ「Canvas」のように複数の互換性のないバージョンに分かれる形にならないことを望んでいるという。

 「時には、実験的なものをリリースしなければならないこともある。われわれは、1つに収束するための適切な方法について、絶えず話し合っている」(Upson氏)

 Aqute Intelligenceより。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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