Googleは米国時間4月21日、ウェブアプリケーションに、PC上のプログラムが使用可能なコンピューティングパワーを付与する、一連の取り組みの重要な一環として、ブラウザに高速3Dグラフィックスをもたらす新ソフトウェア「O3D」をリリースした。
O3Dは、Windows、Mac OS X、Linuxのプラットフォーム上で、Internet Explorer、Firefox、Safari、Chromeに対応したブラウザプラグインとなっているが、Googleは、最終的にはブラウザへダイレクトに搭載していきたいと考えている。O3Dは、より高度なゲームおよび他のアプリケーションを実現するように、開発者のウェブベースのJavaScriptプログラムが、コンピュータのグラフィックスチップにダイレクトに連動するインターフェースを提供する。
Googleは、O3Dの新技術を、同社の公式ブログ上で発表している。同プラグインをインストールすることなく、心温まるナレーションと異色のアンビエントミュージックのサウンドトラックで飾られた、デモンストレーション動画を楽しめるようになっている。
Googleが、3Dウェブを目指す唯一の企業であるというわけではない。1990年代には、Virtual Reality Markup Language(VRML)と呼ばれるテクノロジに注目が集まったものの、普及に至ることはなかった。Google、Yahoo、Microsoftなどの大企業が、ウェブベースのアプリケーションで行えることの境界を広げるべく、真剣な取り組みを見せているため、現在のインターネットは、異なる側面を持つようにもなっている。
GoogleのアソシエイトプロダクトマネージャーであるHenry Bridge氏は、「いまや3Dコンテンツがウェブ上に進出する機は熟している」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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