10インチ程度と予想されるデバイスの用途として、ほかにかなり明白なものに、電子書籍端末がある。何と言っても、最近はどこもこれを作っており、多くの人が買っている。確かに、Jobs氏が「人々はもう読書をしない」と言ったことはよく知られている。しかし、それは明らかに誇張であり、Appleは製品カテゴリに参入する前に、そのカテゴリを激しく非難することで有名だ。さらにJobs氏は、2009年9月の談話で、もっと多くのことを明らかにしている。
Jobs氏は、Amazon.の「Kindle」について話す中で、専用デバイスはあまり魅力的ではないと率直に言った。しかし同氏は、「汎用デバイスは成功を収めるだろう」と付け加えた。Appleはすでに「App Store」経由で電子書籍を販売しているため、この登場するであろうデバイスで電子書籍が読めると想像するのは、考えすぎではないだろう。特に10インチデバイスは、文章を読むのにiPhoneよりもずっと適している。
もっと興味をそそる点は、Appleが雑誌や新聞のコンテンツで準備していた可能性があるものは何かということだ。Appleが書籍や新聞、雑誌の出版元と、それらのコンテンツについて交渉をしているという複数の報道がある。これがどうなるのかは、まだはっきりとは分からない。サブスクリプションだろうか。それとも限定コンテンツだろうか。しかし、このタブレットが単なるWi-Fi接続ができる特大ビデオ兼音楽プレーヤーにならないことは断言してよいだろう。
Appleはどうやら、ゲーム企業に同イベントの招待状を送ったらしい。これは、来週のイベントの性格について2つのことを暗示している。第1に、何らかの方法で、ゲームがタブレットの一部になることだ。ビデオゲームはApp Storeで非常によく売れており、小さなタッチスクリーン上でうまく機能するものは、3倍の大きさのスクリーン上ならもっと魅力的で当然だ。
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