タブレットは理論上、「MacBook」と「iPod touch」の中間のどこかに位置することになるだろう。では、それらのデバイスのいずれか、または両方に加えてタブレットが必要だと思うほどタブレットが際立ったものになるのは、タブレットで何をするときだろうか。物理的なキーボードのない大画面デバイスは、間違いなく、電話をかけるのにも文章を作成するのにも向かない。最も単純な考えは、ビデオと音楽が2つの重要な用途として、タブレットの目的の中心になることだ。音楽に関して言えば、そもそもAppleが「iTunes LP」を開発したのはタブレットのためだという推測がある。iTunes LPは、フルアルバムを楽しむための、より充実したマルチメディア体験で、ノートブックやPCでも利用できるが、大画面を備えたタッチスクリーンデバイス、つまりタブレットの方が合っているように思える。
米CNETのDonald Bell記者が指摘しているように、Lalaの買収がタブレットにどう関係するのか、あるいは関係するのかどうかを見るのもおもしろいかもしれない。Lalaが持つ音楽スキャニングツールを使った新しい「iTunes」の機能があるとすれば、ユーザーの音楽コレクションにあるものを判断して、そのライブラリにないものを何でもアップロードし、タブレットを含めiTunes対応のどんなワイヤレスデバイスにでもAppleのサーバから音楽をストリーミングすることができるだろう。
しかし、タブレットではビデオの方がずっとおもしろいかもしれない。AppleはすでにiTunes経由で豊富なコンテンツを提供しており、それをiPhoneや「iPod」、コンピュータや「Apple TV」で再生できる。そのため、スクリーンを備えているか、あるいはスクリーンに接続されているデバイスがもう1つ、iTunesに接続できるさまざまなデバイスに加わるのは納得のいくことだ。しかし、ここしばらくの間、例えばiTunesでのテレビ番組配信など、サブスクリプションサービスについての話もあがっている。
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