元アップル幹部A.テバニアン氏に聞く--コンシューマーテクノロジの今後とアップル - (page 2)

--市場で起きていることの中で、あなたが最も興味を持っていることは何ですか。

Tevanian氏：一般的に言って、コンシューマーテクノロジ分野が非常に好きです。これは永続的な革新の源だと思います。Appleにいたときには、この分野に従事していました。たくさんのものをつくり出しました。Elevation Partnersでは、数多くのほかの企業を通じて仕事をすることにより、さらに多くのことができます。それを特定の1つのことに絞るのは難しいですね。絞る必要はないと思っているからです。モバイルであれ、ソーシャルネットワークであれ、非常にたくさんのさまざまな領域があります。それらすべてが興味深いものです。

--Appleを退職してから、ソフトウェア業界はどの程度変わったとお考えですか。あなたがいたころは始まったばかりで、現在主流となっているものはありますか。

Tevanian氏：ちょうどソーシャルネットワークの話が出たところですが、これは、わたしがAppleにいたころは生まれたばかりで、現在では至るところにあります。ほとんどクラウドに向かうテクノロジムーブメントになっています。これに関して当時われわれがやったことは少しだけです。今では、ほとんどすべての製品、あるいはすべてのサービスにわたって存在するようなことの1つになっています。

--あなたがAppleを離れてから、しばらくたちました。あなたの退職後のAppleについて、どのようにお考えですか。

Tevanian氏：Appleが非常に順調なので喜んでいます。同社がこんなにも成功しているのを見るのはうれしいことです。概して現在の製品は、わたしがまだAppleにいたとき、初期段階のバージョンを見ているものです。それらが素晴らしい製品になっているのを見るのは、気分のいいことです。