Palmは同社株の25%を、非公開株投資会社であるElevation Partnersに3億2500万ドルで売却し、以前はAppleでiPod部門を統率していたJon Rubinstein氏を取締役会の会長として迎えた。
Palmは、今回の資金は既存の現金とともに、1株あたり9ドルの配当金を株主に支払うために使用すると述べた。
Elevationの代表取締役で共同創設者であるFred Anderson氏とRoger McNamee氏は、取締役を退任するEric Benhamou氏とD. Scott Mercer氏に代わって、Palmの取締役会に加わる。今回の異動により、取締役会役員は8人から9人になる。
Palmは最近、かつての競争力を失いつつあり、買収されるのではないかという噂が、複数の買収先候補の企業名とともにささやかれている。
最近発表されたPalmの最新製品である2.5ポンド(約1.1kg)のLinuxベースのノートパソコン「Foleo」も決して評判はよくない。アナリストらからは、今や携帯電話メーカーからAppleに至るまでさまざまな企業との競争が必要な市場で、同社が生き残れるのだろうかと疑う見方も出ている。
2005年4月にAppleを退職したRubinstein氏は、Palmをモバイルコンピューティング分野の先端に返り咲かせると宣言した。
同氏は声明で、「1年間に約10億台の携帯電話が販売されている。モバイルコンピューティングは莫大な可能性を秘めた分野である」と述べた。「Palmは、世界初のスマートフォンの開発など、時代の流れを変える製品を提供してきたすばらしい歴史を持つ企業であり、私はその歴史にさらなる偉業を追加するつもりである」(Rubinstein氏)
またPalmは、今回4億ドルの借り入れと、いつでも引き出し可能な4000万ドルの信用融資枠の設定に合意したことを発表している。後者に関しては、今回の取引完了時点で引出しの予定はない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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