しかし、Rubin氏は5日のイベント終了後の質疑応答で、Googleが市場を改革するには、まずそこに参戦しなければならないと述べた。同氏は、この種の戦略の潜在的可能性を、小売業界の同じような革命と結びつけた。そこでは、Amazon.comのような企業が、人々は先に店頭で製品を確認しなくても、インターネット上で喜んで製品を購入するということを証明した。それによって、Amazonのような企業は物理的な小売店舗の維持に伴う経費を排除できるようになり、消費者はより柔軟にお金を使えるようになった。
ある意味で、Nexus Oneの裏にある戦略は、早く発表して何度も繰り返すという、いかにもGoogle的なものだ。Schmidt氏はNovellやSunで仕事をしていたとき、革新的な企業が巨大な財力を持つ断固とした競合企業に徐々に飲み込まれるとどうなるか(Novell対Microsoft)、またオープンなソフトウェアを安価なハードウェアと組み合わせるとどうなるか(Sun対Linux)を目の当たりにしてきた。Schmidt氏は今回、Appleと携帯電話キャリアを相手にGoogleが思い描くモバイルコンピューティングを新たに作り出す試みの中で、その両方を組み合わせている。
Googleが2010年に大量のNexus One携帯電話を販売することは期待できない。Rubin氏がGigaOMに述べたところによると、同氏はGoogleが2010年に15万台を販売できると考えているという。これは、向こう5年間で18億台のスマートフォンが販売されるとするPyramid Researchの最近の予測に比べると、非常に少ない数字だ。
Googleにとってよいことは、たとえこの戦略がうまくいかなくても、モバイルインターネットには広告が掲載されるということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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