2009年はスマートフォンの年だったろうか。それとも2010年がそうなるのだろうか。いずれにせよ、Forrester Researchの新しいレポートでは、2009年にスマートフォンの所有者が急増し、2010年はさらなる成長と競争が見込まれることが確認された。
現在、携帯電話加入者の約17%がスマートフォンを所有しており、2008年末の11%、2007年末の7%から上昇している。Forresterは米国時間1月4日、この数字は実際にはさらに印象深いものだと述べ、その理由は、通常新しいテクノロジは登場した年に一気に伸び、翌年以降は徐々に勢いが衰えていくからだとしている。スマートフォンはその逆になっている。
2009年のスマートフォン業界の王者は、少なくとも市場シェアに関しては、引き続きResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」だった。「iPhone」は話題をさらったが、Forresterは、RIMが年間を通じてAppleに対し2対1の優位性を維持していたと指摘する。BlackBerryの人気が続いているのは、同製品の価格、対応キャリアの幅広さ、完全なQWERTYキーボードによるものだろうと、Forresterは言う。
ここでForresterがどのデバイスについて論じているかを明確にしておきたい。同社がスマートフォンとみなしているのは、「iPhone OS」「BlackBerry OS」「Windows Mobile」「PalmOS」「Palm webOS」「Symbian」や、「Android」などのLinuxバリアントといった高度なOSを搭載する携帯電話または接続可能なハンドヘルドデバイスだ。
ForresterはLGの「Xenon」やサムスンの「Magnet」などのクイックメッセージングデバイスも対象とした。クイックメッセージングデバイスはスマートフォンとひとくくりに扱われることもあり、通常はキーボード、タッチスクリーン、またはその両方を搭載するが、標準的なスマートフォン向けOSではなく独自のソフトウェアを搭載している。2009年末には、成人加入者の15%がこれを所有しており、2008年は9%だった。
Forresterは、2009年がスマートフォンの当たり年だった(米CNETも同意見だ)ことは認めているが、2010年が真のスマートフォンの年になると考えている。
GoogleのAndroid搭載デバイスを発売するキャリアが増えるにつれ、ハンドセットメーカーのNokiaもモバイルOSメーカーのMicrosoftも、顧客を満足させるために自社製品を強化する必要に迫られるだろう。もちろん、AppleのiPhoneがAT&Tから、Verizon Wirelessなどほかのプロバイダーに切り替わるといううわさもある。Googleも1月5日、同社独自のスマートフォンを発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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