Googleはどうやってこの携帯電話を販売するのだろうか。米国でテレビを持っている人なら、最近1カ月にわたってMotorola「Droid」の広告を見ているだろう。このAndroid携帯電話はVerizon Wirelessのネットワーク向けに販売されており、これまでで最高のAndroid携帯電話の1つであると宣伝されている。これはGoogleとVerizon Wirelessとの長期契約の出発点でもあり、今後Androidベースの製品群が生み出されてゆくことになるだろう。
GoogleがNexus Oneを消費者に直接販売する計画なら、多くのAndroid携帯電話の背面にある「With Google」というブランディングではなく、自社ブランドを主要ブランドとして使用することを主張するのだろうか。そして、1月のNFLプレイオフの期間中、電波にのせて一気に発信し、Nexus Oneの登場を、おそらくSuper Bowlにちょうど間に合うように、大々的に宣伝するのだろうか。Droidの宣伝に多額の資金をつぎ込んでいるMotorolaやVerizon Wirelessといったパートナー企業が、ホリデーショッピングシーズンの真っただ中という考えうる限り最悪の時期にGoogle携帯のうわさが漏れるのを見たら、どのような影響があるだろうか。
今は、Googleの歴史において、非常に大きな意味を持つ瞬間なのかもしれない。現在、Googleの携帯電話部門は、消費者、パートナー企業、競合他社に送りたいメッセージを完全にはコントロールできていないようだ。
もしGoogleがNexus Oneを消費者に直接販売し、同社の顧客と争う計画を本当に立てているのだとしたら、同社はそうした計画を公には否定しつつ、Google Phoneに関するうわさの出所を何カ月も存続させるという興味深い方法で、Nexus Oneを世界に発表したことになる。Appleは何年も前から、そのようなマーケティング戦略を採用している。将来の製品計画についてほとんど沈黙を貫きながらも、そうした計画に関して不思議とわきあがるあらゆる断片的な情報への熱狂的関心から、非常に大きな恩恵を受けている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力