Googleの関係者であるKatie Watson氏は12月13日、同社はNexus Oneの計画について確かなことは何も発表していないと述べ、12日のブログ記事では、同社による社内テストのための「ドッグフーディング」実験だとしている。
Nexus Oneは「Google Phone」だとする騒ぎの中で、テクノロジ業界は、(限定的にではあるが)Googleが既にAndroid携帯電話を販売しているという事実を覆い隠しているのかもしれない。登録しているAndroid開発者は、かなり前から、「T-Mobile G1」や「T-Mobile myTouch 3G」(「Google Ion」とも呼ばれる)の完全にロックを外したバージョンを399ドルで購入できるようになっている。
したがって、Nexus Oneは、「Android Dev Phone 1」(G1)や「Android Dev Phone 2」(myTouch 3GすなわちGoogle Ion)に続く、「Android Dev Phone 3」にすぎないということも十分に考えられる。Googleは2009年になって、Google I/O 2009の参加者にGoogle Ionと名付けられたAndroid Dev Phone 2モデルを配布したが、一般の人がこの携帯電話を購入したいと思ったら、T-Mobileから2年契約付きのmyTouch 3Gを購入する必要がある。
GoogleがNexus Oneのソフトウェア設計において主要な役割を果たしたことは明らかなようだ。先週末の同社のブログ記事には、「われわれは最近、モバイルラボというコンセプトを考案した。それは、パートナー企業の革新的なハードウェアと、Android上で動作するソフトウェアを組み合わせたデバイスで、携帯電話の新しい機能と性能を実験するためのものだ。世界中のGoogle従業員にこのデバイスを配布した」と書かれている。
しかし、Googleがこの携帯電話をどんな方法で販売する計画であるかという重要な詳細事項は、まだ確認されていない。The Wall Street Journalによると、Googleは独自に販売奨励金なしでこの携帯電話を販売する計画で、消費者は購入した後に通信サービスプロバイダーを選択できるという。しかし、同紙の姉妹ウェブサイトであるAllThingsDのMediaMemoを執筆しているPeter Kafka氏や、Reutersによると、Googleは携帯電話の長年のパートナーであるT-Mobileと提携して、Nexus Oneを199ドルでGoogleのウェブサイトを通して販売するよう支援する計画だという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
開発経験ゼロからのローコード開発で
医療ニーズに応えた病院向けシステムを構築