Seagateがソリッドステートドライブ(SSD)市場に参入する。やや出遅れたが、同社の参入は市場に変化をもたらす可能性を秘めている。
一般的に、SSDはハードディスクドライブ(HDD)よりも高速で、とりわけデータの読み込み速度が優れているが、これまでのところノートPC市場での限定的な普及にとどまっている。しかしSeagateは、より大きな利益を生み、そしてより大規模になる可能性を秘めたサーバ市場をターゲットにしようとしており、IntelやMicron Technology、サムスン、STECといった企業と競争することになる。
Seagateの同市場における第一弾は、新しい「Pulsar」ドライブだ。Pulsarはブレードコンピュータや汎用サーバアプリケーション向けに設計されており、業界標準のSATAインターフェースで最大200Gバイトの容量を提供する。
SSDはHDDよりも高価だが、サーバ市場においてSSDの優れたコストパフォーマンスを示す重要な指標がIOPS(1秒間に実行可能な入出力処理数)だ。例えば大きな銀行では、SSDを搭載したサーバのIOPSが高ければ高いほど、SSD技術の費用対効果がHDDよりも高くなる。
Seagateのシニア・プロダクト・ライン・マネージャーRich Vignes氏は、「IOP当たりの価格では、SSDの方が従来型のハードドライブよりも安価である」と言う。
Seagateによれば、Pulsarドライブのピークパフォーマンスは読み込みが最大3万IOPS、書き込みが最大2万5000 IOPSで、これは最高速のHDDのパフォーマンスと比べても何倍も優れているという。Seagateは9月より、一部の顧客向けにPulsarドライブの出荷を開始している。
SSD市場を追跡調査するForward InsightsのプレジデントGregory Wong氏は、「世界最大の(HDD)メーカーが参入したことにより、コンピューティング環境におけるSSDの有効性が、さらに証明された」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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