Mozillaは、2009年内に「Firefox 3.6」を正式リリースしたい意向で、この新しいブラウザには可能な限り多くの機能を盛り込みたいとも考えている。
その最新事例としては、アップロード作業やそのほかの作業をより高度化するファイルインターフェースの対応が挙げられる。
同機能のサポートは、Firefox 3.6のベータ4版に追加された133の変更点のうちの1つである。この最新ベータ版は米国時間11月26日にMozillaプロジェクトからWindows、Mac、Linux向けにリリースされている。
World Wide Web Consortium(W3C)のFile API草案により、ブラウザのファイル処理が向上することになる。たとえば、複数ファイルの同時アップロード、アップロード用に選択された画像のサムネイルプレビュー表示、ネットワーク占有の問題を避けるため、長時間の動画ファイルを小分けにアップロード可能な機能、ドラッグ&ドロップに対応したウェブアプリケーションの統合などがある。
多くのソフトウェアプロジェクトが、ベータテスト期間をコードのスリム化を図るために用いることが少なくない中で、Mozillaは、引き続き新機能を次々と追加することを恐れていないようだ。これは、新たなアイデアが早期に採用されることを意味する一方で、当然ながら、新バージョンの完成日に遅れが生じ得ることも意味している。当初は「Firefox 3.1」を早期にリリースすることが目指されていたものの、複数の新機能が追加されたため、そのリリースは何カ月も先延ばしされ、結局のところは「Firefox 3.5」に名称を変更してリリースされる運びとなった。
ファイルインターフェースについて詳しく知りたいならば、Mozillaは、その使用方法の解説をウェブ開発者向けに提供している。
ベータテスト期間は、単にFirefoxそのもののデバッグのためだけに重要なのではない。新バージョンでは、ブラウザのカスタマイズ目的でインストールされる古いアドオンが動作しないケースも多いため、プログラマーはベータテスト期間中にアドオンのアップデートに努めることができる。MozillaのFirefox担当ディレクターであるMike Belzner氏は、いまや70%のアドオンがFirefox 3.6に対応していると明らかにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス