カリフォルニア州マウンテンビュー発--Mozilla Foundationは「Firefox」の開発を加速しようと努力しており、その新たな成果がいくつか表れようとしている。
Mozillaは、「Firefox 3.6」の第1ベータ版を今週末か来週初めに公開する予定だ。しかし、新バージョンやその後のバージョンは、一体どのようなものになるのだろうか。
Mozillaの製品開発担当バイスプレジデントMike Shaver氏と、Mozillaの最高経営責任者(CEO)John Lilly氏は、当地のMozilla本社でのインタビューで、このブラウザの将来について詳しく述べた。また同社は、約1年のうちに3回のリリースを行うという、積極的なスケジュールを設定している。
Firefoxの現行バージョンは、バージョン3.1と呼ばれる予定になっていたが、重要な新機能がいくつかあったため、「Firefox 3.5」になり、3.1で予定されていたよりも遅れて公開された。Lilly氏は、バージョン3.6は2009年中に完成版を公開する予定であり、バージョン3.7は2010年前半、バージョン4.0は今から約1年後に公開するとしている。
「われわれは、これらの開発サイクルを短縮しようとしている」(Shaver氏)
バージョン3.6での大きな変更点の1つが、ブラウザの見た目をカスタマイズできるアドオン「Personas」を組み込むことだ。これは、変更点としては極めて表面的なものだが、スキンを変更するソフトウェアは、コンピュータをパーソナライズしたいユーザーに人気があることが多い。
表からは見えないが気付くものとして、アクティブなタブにネットワーク容量の大部分を割り当ててそのロードを速くする、優先ネットワーク機能がある。その目標は、ブラウザの複数ページでの再起動をスピードアップすることだ。
タブの動作に大幅な変更点があり、混乱してしまう人もいるかもしれない。リンクからタブを開くと、新しいタブは通常、並んだタブの右端ではなく、アクティブなタブのすぐ右側に現れる。
最後に、Firefox 3.6は「Web Open Font Format」をサポートする予定だ。これは、圧縮やメタデータをサポートするフォントフォーマットで、書体の出所をたどることができる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」