Mozillaは、「Firefox 3.6」の第1ベータ版をリリースするのは2カ月近く遅れたかもしれないが、それでも、完成版は当初の予定通り2009年中に登場すると考えている。
バージョン3.6(コード名は「Namoroka」)に関するMozillaのwikiページでは、第1ベータ版のリリース予定日は9月上旬と書かれていたが、実際に公開されたのは10月30日だった。それでも、エンジニアリング担当バイスプレジデントであるMike Shaver氏によると、Mozillaは休暇シーズン前に完成版をリリースしたいと考えており、Firefoxの全体的なスケジュールに沿って作業を進めているという。
「われわれは現時点においても、11月にリリース候補版、そして12月に(正式版の)リリースを目指している」とShaver氏は米国時間11月3日、インタビューの中で述べた。
それは、Mozillaの完成版の開発スケジュールが厳しいものになることを意味している。しかし、Shaver氏によれば、コーダーは懸命に開発に取り組んでいるという。「予定に間に合わせるのは簡単なことではない」とShaver氏は述べた。「われわれは今後も、積極的にベータアップデートをリリースし続けるつもりだ」(Shaver氏)
オープンソースプロジェクトに従事する人々は、従来のプロプライエタリなソフトウェア業界の人々とは異なるモチベーションとプレッシャーを抱いており、「完成したら公開するから、それまで待っていてほしい」という態度を取ることもある。しかしMozillaは、オープンソースプロジェクトにとっても時間は重要であるということを認識している。
「われわれはこれまで一貫して、時間よりも品質を重視して開発を行っている」とShaver氏は述べた。「しかし、われわれのユーザー、そしてわれわれの競争力にとって、市場におけるタイミングが重要なことも理解している」(Shaver氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス