Googleは、「Chrome」の拡張機能(エクステンション)を共有するためにギャラリーを開発者に開放し、容易なChromeのカスタマイズをまもなく可能にする上での一歩を踏み出した。
Chromeの拡張機能実装を先頭に立って推進してきたAaron Boodman氏は米国時間11月23日、メーリングリストへの投稿で今回の動きを発表した。また、同社プログラマーで「ギャラリーに詳しい」Lei Zheng氏も公式ブログへの投稿で詳細を明らかにした。
現時点ではアップロードのみが許可されている。Zheng氏は、Googleが「今後数日以内」に一部のテスターに対してギャラリーからの拡張機能のダウンロードも許可する予定であると明らかにしている。「正式な提供がスタートする前に、開発者が自作のエクステンションを公開する十分な時間を取れるよう、アップロードにおけるフローを早期に利用可能にしている」(Zheng氏)
エクステンションは「Firefox」ブラウザの主要な財産となっており、ユーザーの好みに応じてブラウザをカスタマイズ可能な同機能は、公開が迫る「Chrome 4」ベータ版でも注目を集めている。エクステンションによりブラウザ自体も、多くの人々が望んでもいない多機能化や構成オプションの実装を強いられる必要がなくなる。
Googleのシステムで特徴となっているのは、開発者がアドオンの新バージョンをアップロードするとすぐに、Chromeユーザーのコンピュータ上にも自動的にアップデートが追加される点である。
開発者向けには、エクステンションギャラリーへの参加に伴って、一連の契約条項への同意が求められている。
以下は、その法律用語の中でも注目すべき内容だが、Googleは、Android向けアプリケーションやYouTubeの動画など、他のサイト上でも提供されているようなレーティングシステムを導入する予定である。Googleは、サイトを利用するユーザーに役立つ仕方でウェブ上の資産管理を自動的に進めていくため、ユーザーからのデータを活用する方針を貫いており、Chromeのエクステンションギャラリーも例外ではないだろう。
契約条項には「ギャラリー上では、ユーザーが製品の評価を進められるようになっている。他の要素とも相まって、Google独自の判断で掲載位置が変わる可能性はあるものの、製品のレーティングは、一般的には高いレートを獲得するほどギャラリー内の良い位置に配されるといった形で、掲載スタイルを定めるために用いられていく可能性がある。まだ製品提供の記録がない新しい開発者向けには、アンインストールされた確率などのパフォーマンス評価が活用され、Googleの定める基準に達していない製品であれば削除されることもある」と記されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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