森祐治・情報経済への視点--行政刷新会議に見るコンサルタントのつぶやき - (page 2)

本当は議論したかったことは……

 さて、事前にメモを書いたものとは全く違った話題を一気に書いてしまった。実際、きっと議論したかったメモにあること(そして、僕の日常の活動領域)は、多分に国家予算で行おうとすれば、まさしく「仕分け」対象になったに違いないものばかり。それもあって、勢い「事業仕分け」に対するネガティブなことを書き連ねてしまった。

じゃあ、なにかメモしていたかというと:

  • ITの領域のバズワードの意味するところって、日本は世界と違いすぎじゃね?特に、クラウドとか、グリッドとか。そもそも論で行くと、エンタープライズ・クラウドか言っている日本のIT屋さんって、クラウドのパラダイムシフト感って本当にわかっているのか?たとえば、クラウドとデータセンターやASPって、どう違うのかってこと。
  • そんなバズの一つに映像系の表現技術(立体視や計算光学とか)があるが、単に立体視テレビとかセカイカメラとかといった議論ではなく、計算光学などを十分理解したうえでの映像設計を議論できるクリエータをどう育てるかが、日本のコンテンツの成長可能性を引き出す条件になるのではないか(前回のエントリのような、ソーシャルインフラを引っ張り出すことで、はじめて成立するイノベーションが多い、ということに加えて)。

 こんな話題に対して、事前にトラックバックやブックマークをしておいていただければ、それへのフィードバックをも含めて、12月のエントリをしてみようと思う。

 できる限り客観的に検証可能な資料を掲げて書いていこう、と思っていたこのコラムだが、今回は勢いの余った話ばかりになってしまって恐縮だ。フィードバックを含めて、次回は今回書くつもりだった話題でインフォマティブなものにさせていただきたい。

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