強力なビジネスツールとなるグローバルサイトの要点【前編】

橋本公彦(ビービット)2009年11月13日 15時10分
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◆本コラムのサマリ

 ・海外向けのサイトは、単に「日本語サイトをコンパクト化して外国語に訳したサイト」であってはならない。

 ・製品・サービスが国や地域ごとに異なる場合は、各国(または地域)のサイトを束ねる統括サイトを設ける構造とすべきである。

 ・各国サイトの言語は原則、現地語。英語、日本語等の言語も合わせて用意するかどうかは、ターゲットとするユーザー、ウェブサイト制作・運用負荷を勘案し判断する。

 ・各国のサイトの統一感は、ヘッダ・フッタ・ナビゲーションなど構造に関わる最低限の要素や、トーン&マナーまでに留め、独自性の余地を残す。

 本コラムの「グローバルサイト」とは、海外現地法人や事務所を展開する企業における各国および全体を統括するサイトを指します。

海外向けに製品・サービスを訴求するグローバルサイトは最適化されていますか?

 少子高齢化によって国内市場の成長が鈍化し、日本企業の外需依存度が高まっています(通商白書2008)。しかしグローバルにビジネスを展開する企業であっても、海外事業を扱う部署や現地法人へ配分するリソースは潤沢でないことも多く、また外国人向けのビジネスとなれば「国内に比べて会社の知名度がない」という不利な事情があるかもしれません。

 限られたリソースで会社知名度が劣る海外においては、国内とウェブサイトの位置づけや果たすべき役割が異なってきます。

 それだけに、海外に向けたビジネスツールとしてウェブサイトを生かしていくためには、単に「日本語サイトをコンパクト化して外国語に訳したサイト」を作るだけでは成果をあげることは困難でしょう。

 それどころか、サイトを利用するユーザーに適した内容になっていなければ、企業イメージを損なうなど、マイナスに働く可能性さえあるのです。

ビービット

 本コラムでは、複数の国や地域に現地法人・事務所を展開している企業のグローバルサイトのあり方や展開方法についてご紹介します。

【ポイント1】 グローバルサイトの構成、言語、各国サイトの統一感といった枠組みをどうするか?

 多くの人にとって、グローバルサイトの制作は初めての取り組みとなることから、「全体のサイト構造は?」「何語でサイトを作ればいいの?」など、どうして良いか分からないという様々な問題に直面しがちです。

 これらはビジネス上の利用ユーザーや自社の製品・サービスの特性を考えることで導出されますので、焦らず検討をしていきましょう。

1. 各国サイトを「統括する」サイトは必要か?

 ユーザーが製品やサービスの情報を求めてGoogleやYahooで検索した場合は、そのユーザーが使う言語(地域)のサイトが基本的に表示されます(日本人が国内で普通にDELLを検索をすれば、日本のDELLサイトが表示される)。よって、各国(または地域)の個別サイトが必要であることは言うまでもありません。

 ここで論点となるのは、各国のサイトを束ねる統括サイトを持つかどうかという点です。

ビービット

 統括サイトを持つべきか否かは、提供している製品・サービスが国や地域で異なるかどうかがポイントとなります。

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