さらにHamoui氏は、AdMobはGoogleのAndroidに集中するのではなく、いろいろな種類の携帯電話への広告販売を続けると述べた。AdMobが現在の水準まで成長した理由のすべては、AdMobがその技術をiPhoneやAndroidのような特定の携帯電話から切り離すことができたためだ。そうすることで、広告ネットワークがいずれか1つの携帯電話に集中した場合よりも、ずっと幅広いリーチを広告主に提供できるとHamoui氏は語る。
Googleはいまや、通常のウェブサイトと、モバイルサイトおよびモバイルアプリケーションの両方で検索広告とディスプレイ広告の可能性を組み合わせたオンライン広告に関心を持つ企業に対し、ワンストップショッピング体験を提供できる位置に立っている。米連邦政府の規制当局は、2009年になってからの多くのGoogle製品やイニシアチブに対してそうだったように、AdMobの買収にも眉をひそめることだろう。
そのようなわけで、Googleは、AdMob買収で大きな規制上の問題に直面するとは予想していないものの、次のように述べている。「詳細に調査されることは、われわれが成功していることの1つの帰結だ。そう考えれば、買収取引の完了までに規制機関の調査があったとしても、われわれは驚かない」。Googleは、買収取引を「今後数カ月以内に」終えたいとしている。
Googleは9日、この取引が広告市場の全体図から見ればいかに小規模かを指摘するのに骨を折った。Googleは、この買収取引の専用ウェブサイトを立ち上げ、その中で、オンライン広告費用の全体と比較すればモバイル広告の予算は今のところ非常に小さいというGoogleの主張を裏付けるものとして、競合企業を引き合いに出している。
しかし、Googleが支払おうとしている7億5000万ドル相当の株式は、完了すれば同社史上3番目に高額の買収となる金額であり、この市場が今後10年間でどれほど重要になるとGoogleが考えているかを示している。
どのくらいの期間でこの買収取引から見返りを得られると考えているかと聞かれたGundotra氏は、短期的な財政上の問題よりも、将来的な可能性を強調した。
「あの才能ある人たちをわが社に受け入れることは、信じられないほど素晴らしい見返りだ。それは、われわれが考えたこともないような製品やイノベーションにつながる可能性がある」(Gundotra氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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