スマートフォンや携帯機器がメインコンピュータへと発展すると以前から予想されている。Googleはこれが十分に実現されたとき、現在大きなスクリーン上で占めている確固たる地位を、小型スクリーン上でも確保したいと考えている。
Googleは米国時間11月9日、そうした将来への準備として、7億5000万ドル相当の株式でAdMobを買収すると発表した。AdMobは、モバイルコンピュータの世界で最も強力な広告ネットワークプロバイダーの1つとされている。これはおなじみの戦略だ。Googleは、2007年にDoubleClickを買収して検索広告とディスプレイ広告の専門知識を融合したのと同じように、自社のモバイル検索広告の取り組みにAdMobのパートナーネットワークを加えようとしている。
Googleが「Google Apps」「Android」「Google Voice」などのさまざまな分野で行っているあらゆる取り組みにとって、広告は常に最も重要な資金源であったし、今後もそうあり続けるだろう。Googleは、オンライン広告で最も利益のあがる分野(検索)を支配しており、ディスプレイ広告における取り組みも拡大したいと考えている。そのため、刷新された「DoubleClick Ad Exchange」を立ち上げるとともに、世界の主要な広告主を口説こうという動きを強めている。
しかし、PCベースのインターネットと違い、モバイルインターネット広告ビジネスはまだ非常に小規模で、かなり断片的だ。先頭に立っていると主張する企業が何社もある。AdMobの創立者で最高経営責任者(CEO)のOmar Hamoui氏は、モバイル広告をウェブサイトパブリッシャーに提供するビジネスで、AdMobがどの程度の市場シェアを占めているか分からないと言う。しかし外部からは、AdMobは「iPhone」アプリケーション向けの広告ユニットでの実績から、この分野で最も有力な企業の1社と考えられている。
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