携帯電話事業者の中国聯通(China Unicom)がAppleとの3年契約の下、2009年第4四半期に中国で2種類の「iPhone」を発売する計画である。Appleの関係者が米国時間8月28日朝、認めた。
China UnicomはiPhoneの価格や付随するサービスプランについて口を閉ざしているが、このニュースを28日に最初に伝えたThe Wall Street Journal(WSJ)によると、同社は顧客に補助金を提供することにより適切な価格を保つ意向であるという。また契約に売り上げの折半は含まれていないとWSJは報じている。
さらにWSJによると、iPhoneは中国の規制に従い、Wi-Fi機能を無効にして売り出されるという。
契約が締結間際の状態まで来ているという報道がここしばらく出回るなど、このニュースは広く予想されていた。少なくとも3月には中国第2位の携帯電話事業者であるChina Unicomが自社のサイトにiPhoneの写真や仕様を掲載していた。またAppleは中国最大の携帯電話事業者中国移動(China Mobile)と断続的に交渉をしてきた。
海外で販売されている多くのiPhoneが国内に持ち込まれたため、iPhoneは中国ですでに広く使われている。
WSJによるとChina Unicomは28日、3Gネットワークを9月末にローンチすると発表したという。
UBSのアナリストMaynard Um氏は28日、「ローンチのタイミングが具体的に発表されたことは前向きに捉えてよい」としながらも「潜在的な需要を予想することは難しい」とリサーチノートで述べている。また同氏はApple側の観点として、iPhone人気や収益を維持するうえで国際的な展開と新しい携帯事業者との提携が不可欠だとした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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