第41回東京モーターショー2009が千葉・幕張メッセで開幕した。電気とガソリンのハイブリッド車が人気を集めるといった最近のトレンドに沿い、動力に電気を用いた自動車が多く出展されているのが今回の特徴だ。
ハイブリッドカーが人気を集める中で、今年のモーターショーはハイブリッドカーの多様化が進む。走る楽しさを追求してマニュアルトランスミッションを搭載するホンダの「CR-Z」、ハイブリッドに本格参入する日産の高級車「フーガ ハイブリッド」。トヨタはより上級な「SAI」や「レクサス LF-Ch」などを出品、今後の広がりを感じさせた。
現在日本で市販されているハイブリッドカーは、動力に電気モーターも使うものの、依然として燃料はガソリン。エンジンの回転や走行中の慣性エネルギーの一部を充電に使い、モーターがエンジンを補助する。電気モーターや充電池を搭載しても、自動車以外の場所から電気を充電することはない。
これに対し、「プラグインハイブリッド」と呼ばれる自動車は、家庭用電灯線や専用の充電スタンドなどから充電できる機能を持ち、外部から供給される電気で走る。車両の横に充電スタンドが立つ展示がそうで、トヨタのプリウスをコンセントから充電できる「PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept」をはじめ、スズキの「スイフト プラグイン・ハイブリッド」などがある。
ガソリンの消費を減らすことができ、CO2削減効果があるといわれているが、家庭で充電したとしても充電分の走行距離はそれほど長くなく、搭載する充電池が大きく重くなり、コストもかかる。また、わずか数分で燃料補充が完了するガソリンに比べ、長い充電時間を確保する必要があり、充電を忘れれば従来のハイブリッドカーと変わりないという問題もある。
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