Googleの2009年第3四半期(7-9月期)の売り上げは予測を上回るものとなり、広告への支出が順調に回復してきている兆候が示された。
トラフィック獲得コストと呼ばれる広告主への手数料は15億6000万ドルとなり、これを除外した売り上げは43億8000万ドルとなった。アナリストの予想は42億4000万ドルであり、今回の決算によって、同社最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏の最近の発言である「広告主からGoogleに対して以前より多くの支出が見られるようになってきた」ことが裏付けられた。第3四半期の総売上高は59億4000万ドルとなっており、前年同期比で7%の増加を記録した。
GAAP(米国一般会計原則)ベースの純利益は16億4000万ドルとなり、前年同期比で27%の増加となった。1株当たりの売り上げは5.13ドルに達している。株式報酬に関連した費用を除いた1株当たりの売り上げは5.89ドルで、アナリストが予想していた5.42ドルを上回った。
今回の決算での利益率の改善は、おそらく同社の従業員数の減少によるものである。第3四半期末時点でのGoogleの世界の従業員数は1万9655人となっており、前四半期末時点の1万9786人から削減された。
同社サイト上に掲載された広告からの売り上げは、前年同期比で8%増となる39億6000万ドルまで伸びており、「AdSense」プログラムを介してサードパーティーのウェブサイト向けに販売された広告の売り上げは、前年同期比で7%増となる18億ドルに上っている。平均的なクリック単価は前年同期比で6%減に低下したが、前期比では5%増に上昇しており、Googleの広告単価は依然として史上最低レベルを保ってはいるものの改善が見られていることを示唆するものとなった。
米国外からの売り上げが総売上高に占める割合も上昇傾向にあり、第3四半期の同割合は53%を記録して、前年同期の51%から増加した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス