インターネット検索最大手のGoogleが、独自のグリーン技術開発に着手している。そして、近いうちにいくつかの大きな進展があるかもしれない。同社はこれまで同分野で投資機会をあまり見つけられなかった。
これは、Googleのグリーンエネルギー部門を統括するBill Weihl氏が、米国時間9月8日に開幕したロイター気候変動・新エネルギーサミットでの講演で明らかにしたことだ。
Googleは2007年11月、石炭よりも安価で、電力向けの再生可能エネルギー源を見つけるための技術に対し、数億ドルを投資する計画を発表した。Googleはそれ以後に投資した金額が、「5000万ドル以下」であることを認めている。
Weihl氏がReutersに話したところによると、Googleはもっと多くの金額を投資するつもりだったが、投資に適した企業やプロジェクトをあまり見つけられなかったという。
Googleは、優れたアイデアが出てくるのを待つ代わりに、太陽熱発電所向けの鏡の改良や、太陽電池を利用したタービン発電機など、独自の技術開発に取り組んでいる。
Weihl氏はReutersに対し、Googleのエンジニアは、鏡とその設置台を「通常とは異なる材料」から作ることで、ヘリオスタット(太陽熱発電所で使用される鏡)の製造コストを削減する方法を発見したと述べている。
「通常、資本コストは1ワット当たり2.50〜4ドルだ。従って、250メガワットの設備には6〜10億ドルが必要になる」とWeihl氏は述べた。「これは非常に大きな金額だ」(Weihl氏)
Weihl氏はReutersに対し、Googleが開発しているソーラータービンは、実際にはガスタービンで、天然ガスを動力源とする代わりに、太陽エネルギーを動力源にできるように改良が施されていると述べた。
これらのプロジェクトは、Googleが2007年11月の発表以来投資を行ってきたグリーン技術企業のeSolarおよびBrightSourceからは独立して実施されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス