まず、「今、注目しているコンテンツ/サービス/会社は?」という問いに対しては、ORSOの坂本氏が「正直、(他社を)あまり見ていない」と一蹴した一方で、芸者東京の田中氏は「GREE、Ameba、ORSO」、サイバーエージェントの武石氏は「スマイルラボ社長の伊藤さん、GREEプロデューサーの荒木さん」と回答した。
田中氏はGREEを「新王者」と呼び、「しばらくは(GREEの天下が)続くだろう」と述べた。さらにAmebaについても高く評価する。
「ミクシィ、DeNA、グリーの3強に追いつけるか」という質問に対して田中氏は、「僕はAmebaが絶対に来ると思う。モバイルの世界でAmebaはすごい存在感を持つことになる」と予言した。
「SNSのオープン化に賛成?」という問いには、良い面と悪い面があるとの見方があった。
ORSOの坂本氏は「いろいろな会社がいろいろプラットフォームを立ち上げるのはどうなのだろうかと思っていた。でも笠原さん、守安さんの話を聞いて感じたのは、『なんか大丈夫そうだ』ということ。オープンになって良いコンテンツを作ろうという雰囲気が見えたので、デベロッパーとしてそれに応えていこうと思った。うちはずっと黒子としてやってきた。黒子は当たらなければ次がない。社員75名全員がそう思っている。オープンになったからこそもっと頑張らないと」と語った。
一方で芸者東京の田中氏は、「黒子として開発するデベロッパーを僕は小作人と呼んでいる。オープン化は農地解放だから超嬉しい。小作から自作農になれる機会を得た」とポジティブに受け止めている。
ただし、プラットフォーム側にも釘を刺す。「自分たちじゃ作れないから他人に何か面白いものを作ってください、という姿勢はあまりうまくいかない。ファーストパーティが思いつかないものをサードパーティに求めても駄目」(田中氏)
武石氏は「結局、プラットフォーム側が良いものをユーザーに提供していきたいという姿勢を見せないといけない。デベロッパーと一緒にコンテンツを提供できるならいいが、完全に任せきってはいけない。コンテンツとプラットフォームは表裏一体。イケてないコンテンツがあるプラットフォームはイケてないプラットフォーム。編集者的機能をプラットフォーム側が持つべき」と述べた。
ちなみにモデレータから「Amebaのオープン化はあるか?」という質問があったが、答えは「ノーコメント」(武石氏)だった。
「3年後のコンテンツの潮流は自分が作っている?」という問いには、3人ともが「○」の札を掲げ、次のように決意を語った。
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