モバイル業界のキーパーソンが集うイベント「モバイル・ビジネス・サミット 2009」が9月10日から11日まで福岡で行われた。携帯電話事業者やアプリケーションプロバイダーなど約250名が一堂に会し、業界の未来について議論した。
イベントの幕を開けたのは、ミクシィやディー・エヌ・エーというソーシャルゲームの2大プラットフォームが参加したパネルディスカッションだった。そして最後を飾るセッションには、それらのプラットフォームにアプリケーションを提供するデベロッパーが登壇した。
「モバイルコンテンツの未来--訊いてみたい7つの質問」と題し、ORSO 代表取締役社長の坂本義親氏、サイバーエージェント アメーバ事業本部 サービスディベロップメントDiv ゼネラルマネージャーの武石幸之助氏、芸者東京エンターテインメント 代表取締役CEOの田中泰生氏がディスカッションした。モデレータはグロービス・キャピタル・パートナーズ プリンシパルの今野穣氏が務めた。
ORSOは携帯電話向けゲームの開発などを手がける会社で、モバゲータウンで配信中のゲーム「釣りゲータウン」も開発した。現在力を入れているのは、ユビキタスエンターテインメントと共同で開発している、Flashをつかったモバイルサイトを手軽に構築、管理できるASPサービス「Odette Solution」だ。坂本氏は会場でデモを紹介した。
一方、芸者東京エンターテインメントはモバゲータウンのライバル、GREE向けに多くの携帯電話向けゲームを開発してきた。
9月末にはmixiアプリ向けにもゲームをリリースする予定だ。これにはあの電脳フィギュアを作ったメンバーが7カ月もの時間をかけて取り組んでいるという。田中氏は、「モバイル業界におけるファイナルファンタジー映画版」と例えた。
そしてサイバーエージェントは、プーペガール、アメーバピグなど、コミュニティサービスのヒット作を、ブログを中心としたブランド「Ameba」上で立て続けに公開。ミクシィ、ディー・エヌ・エーに続く、第3のプラットフォーム提供事業者になり得る位置につけている。このパネルディスカッションに登壇した武石氏は、プーペガールの取締役も兼務している。12月に発売予定のニンテンドーDS向けゲーム「プーペガール DS」の開発中画面を見せてくれた。
この3社にモバイルコンテンツの未来を占う7つの質問を聞いた。
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