しかし、「Office Web Apps」で共有を設定するのは、Google Docsよりもずっと煩わしい。ウェブ版Officeでは、ファイルを共有するのではなく、フォルダを共有する。したがって、スプレッドシートを共有するには、まずそれを特定のフォルダに保存して、そのフォルダを、ファイルにアクセス権を与えたい人と共有する。1つのファイルだけを共有するのであれば、これは大きな問題ではないが、さまざまなファイルをさまざまなグループの人と共有する場合は、共有したいグループごとに異なるフォルダを作成する必要があるので、混乱させられるし煩わしい。あるフォルダの中で、1つの文書の共有設定を変更したいが別の文書は変更したくない場合は、その文書を別のフォルダに移動する必要がある。これは極めて重大な設計上の不具合だ。さらに悪いことに、分かりやすい「共有」リンクすらない。それぞれのフォルダで「Shared with」項目を探し、「People I selected」リンクをクリックし、「Edit permissions」をクリックし、そして共有する人の名前を入力し、さらに、その人が共有リストに現れたら、デフォルトの権限を「view」から「edit」に変更する必要がある。
一方Googleでは、「Share」メニューから「Invite people」を選択することで、ファイル自体からファイル共有を始めることができる。この方がずっと分かりやすい。また、Googleではすべての文書を1つの長いリストで見ることができる。Microsoftでは、フォルダを切り替えて文書を見る必要がある。ただし、Microsoftでは、よくできたブラウザプラグインを使ってファイルをドラッグ&ドロップでアップロードできる。これは予期せぬ喜びだが、共有のひどい手順を埋め合わせるには十分でない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス