ウェブ版のPowerPointの体験は、オンライン版のExcelと同様、忠実度が高い。文書はPC上で表示されるのと同じように表示され、そのままウェブ上で編集できる。ただし、アニメーションやデザイン要素の追加など、グラフィックを多く使う機能のほとんどは、このプレビュー版にはまだないので、複雑な構造やグラフィックをウェブ上で作成するという体験を評価することはできなかった。すでに述べたように、PowerPoint文書はウェブ上で問題なく表示されるが、ウェブでプレゼンテーションが行えるような、本当の全画面スライドショービューアがあればよいと思う(現在のバージョンではわずかにブラウザのフレーム内だけだ)。
実際にプレゼンテーションする前に、PowerPoint文書をウェブに接続されたコンピュータから編集できるという機能によって、多くのプレゼンターは、本番直前に変更するということについて神経質にならずにすむだろう。
ウェブ版のExcelもそうだが、オンラインで変更できるのは、新しい「Office 2007」のファイル(PowerPointの場合は.pptx、Excelは.xlsx)のみだ。古い.pptファイルは、閲覧と表示はできるが、編集はできない。
最後に、オンラインWordエディタについては、本稿執筆時点ではまだ利用できないが(ビューアは利用でき、問題なく動く)、機能についていくつかのことが分かっている。ただ、よい報せはない。第一に、オンラインのWordでは同時編集ができない。ファイルを開いて作業を始めると、ファイルはロックされ、ほかの人がアクセスして変更を加えることができなくなる。同時編集をしたければ、インストールされたWord 2010アプリケーションからなら、できるようになるようだ。オンラインの同時編集は、「ロードマップに含まれている」とわれわれは聞いているが、2010年にOffice Web Appsが公開される時点でも準備が間に合わないだろう。
「OneNote」もWordと同じ調子で、Wordと同じ時期にオンライン編集機能が付加される予定だ。
Scribdのように、Word文書を別のウェブページに埋め込むこともできないだろう。Excelファイルを埋め込むオプションは提供される予定だ(この機能はまだ有効になっていないようだ)。
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